とある冬の日…。
寒さ厳しい北海道の中央部にそびえる、大雪山連峰の登山道にて猛吹雪のなか行き倒れた、一人の遭難者の姿があった。
彼の名は「大瀬（おおせ） カムイ」。
札幌市在住のごく普通の22歳の青年である。
登山中に彼を襲った容赦ない暴風雪の中、体温も気力も奪われまさに彼の命は燃え尽きようとしていた。

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その時。
彼の目の前に何故か、100年以上前に絶滅したはずの「エゾオオカミの影」が現れた。
夢なのか幻なのか、山道を行くその影に導かれるように雪原を這いながら追った先には…
いつの間にか消えていたエゾオオカミの影の代わりに、「奇妙なベルト」だけが残されていた。
しかし、凍てついた彼の全身はすでに感覚を失い、立ち上がる気力も残ってはいなかった。

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もはや助かる術はない。
そう思われたその時、
奇妙なベルトが突如としてまばゆい光を放ち、瀕死の彼に不可思議な力を与えた！
どこからともなく湧き上がる力と、頭の中にこだまする謎の声。

『　 汝（ナンジ）ニ力（チカラ）ヲ授（サズ）ケル　　
　　北（キタ）ノ大地（ダイチ）ヲ守（マモ）ル力（チカラ）ヲ…　』

声の主が何者なのか？
誰によって作られた、何から守る力なのか？
知る術はまだ何もなかった。
全てが謎に包まれていた。
しかし大瀬 カムイは確かに、その奇妙なベルト
「DO★チェンジャー」によって九死に一生を得ると共に、かつて「吠える神」と崇められたエゾオオカミの力を受け継いだ神秘の超人
『白（しろ）い閃光（せんこう）　DO（ドゥ）★カイザー』
へと変身したのであった…！

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時を同じくして、北海道全土をとある自然の猛威が覆い尽くさんとしていた。エゾオオカミの絶滅以来、爆発的に繁殖し続けてきた、北の大地が産んだ脅威の大軍団『エゾシカ団』である！

エゾシカ団の主要勢力を束ねる総統の名は、
『鹿間（しかま） 敏之（としゆき）』!!
彼は先代のエゾシカの王「鹿井 紋次郎」が遺した預言書『鹿井文書(しかいもんじょ)』の啓示に従って北海道全域をエゾシカの楽園にしようと、軍団員『ザコタン』の大軍勢を率いて一斉蜂起し、エゾシカの、エゾシカによる、エゾシカのための一大作戦『全道エゾシ化計画』に乗り出したのである!!